2024年の予定
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藤井千明
春は引っ越しのシーズンですが、私も何度となく住まいが変わり、持ち歩くようになった植物の一つに、赤芽ねこやなぎがあります。
2011年2月に実家の母が枝を切り取って持たせてくれたものを、教会の高壇に、ガラスの花瓶にざっくりと挿して飾ったのが始まりです。初めは枝に規則的に並んで付いているだけの赤茶色い固い蕾でした。手入れもせず置いておくだけで、少しずつ膨らんできて観葉植物のように楽しめましたが、そのうちに固い殻が割れて、中からビロードのような銀白色の毛が見えるようになりました。ネコのしっぽを思わせるような花穂が満開になると、床には黄色い花粉が敷き詰めるようになりました。厄介なお掃除の仕事が増えたのでそろそろ片付けようと思い、花瓶に手をかけて驚きました。水を吸いきった白い根がびっしりと花瓶の中を埋め尽くしていたのです。
それ以来もう十二年が経ちますが、地面に植え付けたり鉢植えにしたり、たくさんの思い出と命がみなぎる愛おしい植物となっています。
旧約聖書の詩篇110篇7節に、
「主は道の傍らで、流れから水を飲まれる。こうして
その頭を高く上げられる」(新改訳聖書2017)とあります。
主イエス・キリストは、人類の罪を贖うために、その尊い命を十字架の上に差し出し、命絶えて横たわり墓に葬られました。しかし、三日目に甦られ、釘痕の残る手を広げ、信じる者は幸いであると言われました。この詩篇に表現されているように、倒れたそのところから命の水を受けて復活され、新しいお姿をもって人人に現れ、永遠の命を高く示してくださいました。
また、イザヤ書43章1~4節には、
「あなたを造られた主は
今、こう言われる。
恐れるな、わたしはあなたを贖う。
あなたはわたしのもの。
わたしはあなたの名を呼ぶ。
水の中を通るときも、わたしはあなたと共にいる。
大河の中を通っても、あなたは 押し流されない。
火の中を歩いても、焼かれず
炎はあなたに燃えつかない。わたしは主、あなたの神
イスラエルの聖なる神、あなたの救い主。
……わたしの目にあなたは価高く、貴く
わたしはあなたを愛し……」とあります。
4月は新しい喜びにあふれる季節でもありますが、また種々の転機となる次のシーズンへと移される変わり目でもあります。ハラハラドキドキする経験や、期待に反して心傷める経験に遭遇することもあるでしょう。しかし、今のところから切り取られ、新たな場所へと移されたとしても、あなたが望むなら、すぐ傍らにある流れから水を汲んで飲むことができるのです。そしてがんじがらめになっている固い殻を破って成長し、囚われているものから解放され自由とされる、永遠の命を得ることができるのです。神様からの大きな祝福に与ることのできるまたとない機会となるのです。
イースター(復活祭)は、数年前までは、キリスト教国のお祭りのように思われていましたが、最近ではこの季節になると日本においても、大型娯楽施設でイベントが催され、卵やウサギの装飾品が飾られ、様々なお菓子も店頭に並ぶようになりました。「イースターは、イエス・キリストの復活を祝うお祭りです」と説明書きを見ることもあります。この言葉があなたにも届き、喜びを共にするイースターとなりますよう、お祈りいたします。
(救世軍士官〔伝道者〕)
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