2024年の予定
- イベント
石川芳子
救世軍では七月中旬から八月いっぱいを、「こども伝道週間」としており、それぞれの小隊(教会にあたる)や連隊(地区)で子どもたちのための行事が計画されます。子どもたちがイエス様と出会うことにより健やかな成長をすることができるように、と、夏期聖書学校、子ども会、キャンプなどがおこなわれます。
なぜ、子どもたちのための行事がおこなわれるのでしょうか。それはイエス様が、子どもたちを大切にしてくださったからです。
イエス様はお弟子さんたちと共に、あちこちの村や町に行っては、多くの人々の病を癒し、神様のことを伝えておられました。イエス様の周りには、いつでも多くの人々が、そのお話を聞きたくて、または病を癒していただきたくて、集まって来ていました。
ある時、そのような場所に子どもたちを連れて、イエス様に触れていただきたいと思う人たちがやって来たのです。
子どもたちを連れているので、そこにやって来るのも時間がかかったのかもしれません。その場所はすでに人々でいっぱいだったのかもしれません。それで、弟子たちは子どもを連れた人々がイエス様に近づこうとするのを止めたのです。〈イエス様は多くの人々を教え、病を癒し、お疲れだろう。これ以上イエス様のお手を煩わせては申し訳ない〉と思って子連れの人たちの行く手を制したのかもしれません。
けれどその時、イエス様は弟子たちに言われました。
子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである。はっきり言っておく。子供のように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない。
マルコによる福音書10章14、15節
そして、子どもたちを集めてくださり、抱き上げ、手を置いて祝福してくださったのです。
親は、子どもの健やかな成長を願い、そのために必要なことはしようと思うものです。けれども、子どもの健やかな心の成長また霊的成長を願って子どもを教会に連れて行こうと思われる方は、どれだけいるでしょう。イエス様は「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない」と言われました。ぜひ多くの方たちが子どもさんやお孫さんを連れて、教会や小隊に集っていただきたいと願います。
またイエス様は「神の国はこのような者たちのものである。……子供のように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない」と言われました。
「子供のように」とは、どういうことでしょう。ある救世軍士官(伝道者)の文に、「幼い子どもにも身勝手な面があり、素直である反面頑固だったり、人間の醜い面を備えている。けれど、乳飲み子という言葉があり、幼子は飲み込む、受け入れるという特色がある」とありました。子どもの素直さは、やはり大切な性質だと思います。イエス様のお言葉もその意味でしょう。まず信じて受け入れる、子どものような者が神の国に入ることができるのだ、と教えておられるのです。
夏のこの時期、子どもたちがイエス様の祝福をいただいて、心も体も霊も健やかに成長していってもらいたいと願うものです。そして、自分自身も素直にイエス様を受け入れる信仰をもつ者であり、もち続ける者でありたいと願っています。
これを読んでくださっているあなたも、素直な気持ちでイエス様のもとに行ってみませんか。
(救世軍士官〔伝道者〕)
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