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ときのこえ
2024.02.01(木)

ときのこえ2024年1月号

未年ではないけれど、羊の話をしましょう

 ウェンディ・モーリス


 私は羊が大好きです。いろいろな国で羊を見てきましたが、いつも牧草地で他の羊たちと平和に暮らしているのを見かけます。それがこの美しく、時にその性質を誤解されやすい動物の魅力なのだと思います。少し調べてみると、羊について興味深い事実がわかりました。

 羊の瞳孔は長方形で、周辺の視野に優れています。羊は一直線に歩かないので、道を曲がりながら両方の目を使ってほぼ三百六十度を見渡して、攻撃してきそうな相手を素早く見つけることができます。

羊は記憶力に優れていて、自分を世話してくれる人の顔を覚えています。しかめっつらよりも笑顔を好みます。
聴覚に優れ、羊飼いの声を聞き分けます。
喜びや恐怖、怒りなどの感情を耳の動きで表します。
羊は仲間を頼りにします。ほかの羊が行方不明になると、悲しんだりもします。
たとえ安全でなくても、目の前にいる羊について行こうとする本能があります。先頭の羊が崖から飛び降りれば、続く羊たちも後に続くことになるでしょう。
羊は危険に直面すると逃げ出します。闘争心はありません。痛みに対しては強い耐性をもっています。弱さを見せると捕食者に狙われやすくなるためです。
とても社会的な動物で、大きな群れを好みます。実際、群れから離れると落ち着きを失い、興奮した状態になります。
羊は自立していないため、愚かな動物という烙印を押されてきましたが、群れる本能が羊の安全を守っているのです。
羊は、治癒を助ける栄養素のある特定の植物を知っていて、病気になるとそれを食べて自己治療ができます。しかし、傷の手当をする方法は知らないので、羊飼いが必要なのです。
羊はひっくり返ると、羊飼いの助けがなければ立ち上がることができません。

 羊は聖書の中に五百回以上登場します。聖書の登場人物の多くは野原で羊の世話をする仕事を経験しました。イエス様が生まれた時、最初にイエス様の誕生を知らされたのも羊飼いでした。聖書には、羊飼いと羊の群れの密接な関係が描かれています。羊は羊飼いの声を聞き分け、ついて行きます。 羊飼いは羊の群れを守り、羊のためには命の危険をも顧みません。

わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる。……わたしは良い羊飼いである。わたしは自分の羊を知っており、羊もわたしを知っている。それは、父がわたしを知っておられ、わたしが父を知っているのと同じである。わたしは羊のために命を捨てる。
ヨハネによる福音書 10章11、14~15節

 これは聖書にある、イエス様の最も重要な教えの一つです。良い羊飼いであるイエス・キリストは、私たちを永遠の命の泉に導いてくださいます。私たちもこの羊飼いが必要なのです。

 主イエス・キリストは私たちを愛しておられます。主は私たちに語りかけ、私たちは主の声を知っています。私たちが倒れる時に、主は私たちを助け起こしてくださいます。もし私たちが主から離れ、道に迷ってしまったとしても、主は私たちを捜し出し、連れ戻してくださいます。

 あなたはこの、良い羊飼いを知っていますか?  主はあなたを知りたがっておられます!

(救世軍士官〔伝道者〕)

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