2024年の予定
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東日本大震災後3カ月が経った6月に入っても、依然12万人以上の人々が不自由な避難生活を余儀なくされている。救世軍は被災者の方々に対する給食による救援活動を引き続きおこなってきた。
5月17〜19日には、東京から医療チームが牡鹿郡女川町の海泉閣(避難所となっている民宿)で栄養たっぷりの温かいラーメンを提供。学校から帰ってきた小学生たちにたいへん喜ばれた(180食)。5月23〜25日には、関東東北チームが、石巻市役所渡波支所で麻婆豆腐と豚汁を給食(450食)。この避難所は、5月で閉鎖になった。5月27〜28日の石巻市雄勝町での復興市いちに給食をしてほしいとの要請があり、医療チームが赴おもむき牛丼と付け合わせの給食をおこなった(350食)。この復興市には、町内外より15団体が参加し、1,000人位の人々が集った。その中で、主催者側から救世軍へこの地区への給食による救援活動の要請があった。6月に入り、1〜3日には、女川町浦宿三区で、士官学校の候補生とスタッフが、地元産の白米を炊き、麻婆茄なす子弁当と具だくさんのラーメンを提供(330食)。これには、ちょうど来日中の救世軍香港・マカオ地区の責任者サムエル・ホー大佐補が視察も兼ねて、自ら配食の手伝いをした。
これらの救援活動を重ねる中、給食を受けに来られた人々と笑顔での交流もなされ、その心に触れ、心身共に温める支援活動が続けられている。
一方、被災地の復興のため、被災された人々のこれからの生活のニーズへの支援活動も具体的に進められている。5月末から仙台の仮設住宅の備品布団セットや扇風機、冷蔵庫など)や女川の漁協に漁に必要な装備(ライフジャケットなど)が贈られ、7月以降、宮城県内に通学用自転車、海岸沿いの地区に長靴が贈られる予定になっている。これらの支援は、香港の救世軍に託された多額の寄付金(俳優のジャッキー・チェン氏によっておこなわれたチャリティーイベントで集められたものなど)などによっている。また、韓国から送られてきた、救援用の日用品セットや毛布は福島県南相馬市の仮設住宅へ、水(2リットル入りペットボトル)は、宮城県内にも贈られている。
東日本大震災後4カ月が経ち、被災地では少しずつ復興のきざしが見えてはいるが、例年より早い梅雨明けから急に暑くなり、不自由な避難生活を送っている人々には、厳しい夏が始まった。救世軍は、被災者の方々に対する給食による救援活動、復興のための支援を引き続きおこなっている。
6月28〜30日には、東京からの合同救援チームが宮城県牡鹿郡女川町及び亘わた理り郡山元町で給食をおこなった。女川町では、ボランティアセンターの要請で第三小学校で調理し、オムライスと焼そば、冷たいスープをセットにして、3カ所の避難所へ配達、142セットを提供した。その後、漁協からの紹介で訪れた山元町では、町役場の要請で、牛丼、中華弁当、味噌汁160セットを提供した。
7月12〜14日には、毎月のように支援をしている岩手県陸前高田市で、北海道チームと東京からのチームが合流。いくつかの避難所や仮設住宅地で給食(合計595食)、かき氷(315人分)などを提供した。避難所の方々にも顔見知りができ、笑顔で迎えられ、心の通う交流と支援が広がっている。被災地の復興のための支援としては、宮城県、岩手県の要請により、生活のニーズへの支援が進められている。宮城県内の避難所での熱中症対策用大型温湿度計(300個)、通学用の自転車(300台)、長靴(500足)を提供。陸前高田市内の二つの小学校には、ハエなどから子どもたちを守る網戸が届けられる。また福島県南相馬市の仮設住宅には、タオルケット(1,100枚)が贈られている。規模の大きな支援として、女川漁協に対し、作業船(10人乗り1,7トン)30隻と仮設事務所が提供されることになっている。これらは、海外から送られた多額の献金などによるものだが、発注はできるだけ被災地の業者にし、復興の助けとなるようにしている。
7月18日、避難所の女川町総合体育館前でJSBがコンサートをおこない、同時に牛丼と冷汁、かき氷、ところてんなどを提供した(560食)。暑さの中、大勢の方が列を作って、給食を待ちながら力強い演奏を聴き、楽しんだ。地元の中学の吹奏楽部員たちとの交流もあり、たいへん喜ばれた。
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