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7月9日(月)の夜、山室軍平記念ホールにおいて「絆コンサート」が行われました。
このコンサートは、THE MOSTのメンバーの一人、森岡正典氏が、来日前のニューヨークフィルハーモニックの首席トランペット奏者フィリップ・スミス氏に、「チャリティーコンサート」の企画を申し出られたことに始まりました。スミス氏自身も、東日本大震災には心を痛めておられ、快く応じてくださり、「救世軍のホールで、二つのグループ-THE MOSTとJSB(ジャパン・スタッフ・バンド)との共演」で、「コンサートの収益を救世軍を通して行われている東日本大震災復興支援のためにささげたい」と申し出てくださり、このチャリティーコンサートが実現しました。
THE MOSTは、2005年にトランペット奏者6人で編成されたグループで、それぞれが交響楽団や管弦楽団等で活躍されているメンバーです。本番では「絆」の文字入りのTシャツに身を包み、バッハの「G線上のアリア」に始まり、歌劇からも数曲を演奏。奏者と聴衆との距離も近く、その音色のすばらしさに、ブラス愛好家だけでなく、会場を訪れた方々にとって大変贅沢なひとときとなりました。
ゲストのスミス氏はTHE MOSTとJSB(ジャパン・スタッフ・バンド)の演奏に加わり、華麗で暖かなサウンドをホールの隅々まで響かせました。プログラムとは別に、JSBの伴奏でソロ演奏。その前に、演奏する賛美歌に込められたメッセージを、自分の信仰として聴衆に証しされ、クリスチャン演奏家の面をのぞかせました。
最後は、出演者全員による演奏に合わせて、聴衆全員で「ふるさと」を合唱し、被災地の復興を願いつつ感動と祈りの心をもってコンサートを終了しました。
閉会後は、ホール前に置かれた災害被災地で使用しているキャンティーンカーのわきで、陸前高田市の「マスカットサイダー」と障がい者施設「すずらんとかたつむり」提供のポップコーンが全員に振舞われました。
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