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感謝を表す言葉には、「ありがとう」「ありがたい」「助かりました」「お礼を申し上げます」「おおきに」……などいろいろあります。また、感謝を表す方法にもいろいろあります。例えば、何かプレゼントをする、手紙を書く、また、自分ができる手伝いをする等々。形は違ってもそこには、相手に感謝の心を伝えたいという思いが込められています。
水野源三さんの詩に「有難う」という題がつけられた詩があります。
物が言えない私は
有難うのかわりにほほえむ
朝から何回もほほえむ
苦しい時も 悲しい時も
心から ほほえむ
源三さんは、幼い時にかかった病気のために体の機能が奪われていました。しかし、体の中で唯一動かせる瞼で、心の歌を綴りました。お母さんや彼を支えてくれる人々に「ありがとう」と、精一杯その思いをほほえみに託して伝えたのです。
何年か前、天皇・皇后両陛下へのインタビューの様子が放映されていました。
記者から
「お互いに点数をつけるとしたら何点ですか」
との質問に対して、天皇陛下は
「努力賞をあげたい」、
皇后陛下は
「わたくしも、お点ではなく感謝状を……」
と言われたことを思い出します。その言葉の中に込められた、相手に対するねぎらいの思いとともに、心からの尊敬と感謝の思いを感じました。
感謝の心、感謝を込めたほほえみは、人の心を豊かに、幸せにしてくれます。
聖書には、
「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです」(テサロニケの信徒への手紙一 5章16〜18節)
と、感謝して過ごすようにと勧めています。
しかし、私たちは時に感謝することが難しいと感じることがあります。大切だ、良い事だと知りつつも、です。伝道者パウロは、「良いと思ってもできない、悪い事と知っているのにしてしまう」と人の心の弱さを語り、この弱い私たちを愛してくださる方がいると語ります。
「神は、独り子を世にお遣わしになりました。その方によって、わたしたちが生きるようになるためです。ここに、神の愛がわたしたちの内に示されました。わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して、わたしたちの罪を償ういけにえとして、御子をお遣わしになりました。ここに愛があります。」(ヨハネの手紙一 4章9〜10節)
神様は、イエス・キリストを十字架につけて、すべての人を救おうとされました。イエス・キリストが身代わりとなって私たちの罪を解決してくださったことにより、私たちに救いの道が与えられました。このことを信じる人は、その罪を赦るされ、心の弱さを変えられ、どんな状態、どんな時でも感謝できるようになるのです。
御言葉は勧めます。
「互いに親切にし、憐れみの心で接し、神がキリストによってあなたがたを赦してくださったように、赦し合いなさい。あなたがたは神に愛されている子供ですから、神に倣う者となりなさい。」(エフェソの信徒への手紙4章32〜5章1節)
互いに愛し合い、赦し合うことによって、私たちは感謝の思いを伝えることができます。また、それが、神様の愛に感謝することにもなるのです。
(救世軍士官〔伝道者〕)
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