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先日、あるニュースで、「現代型不眠」というものが若い世代の人々を中心に広がっている、と報じられていました。パソコンやスマートフォンなどの電子機器が普及して便利になった一方で、絶え間なく続く機械の操作や機械が発する光の刺激によって眠りが妨げられてしまい、心身の状態、暮らしや仕事にも支障をきたす人が増えているということでした。睡眠は体の調子や生活サイクルに関わります。活動と睡眠が両方揃うことによって、いわば命のリズムがつくり出されます。わたしも、日頃から機械を便利に使っている一人として注意を促されました。
しかし今日、わたしたちの命のリズムは、電子機器からだけでなく、様々な価値観・物事・人間関係などによっても脅かされているのではないでしょうか。例えば、少しでも他の人より優位に立とうと追われる時など、昼夜の別なく心の重荷に痛み、苦しみ、命のリズムは損なわれていきます。
聖書は、神が天地を創造されたと伝えています。それによれば、混沌と闇の中に告げられた「光あれ」との神の言葉によって、昼と夜とが分けられ、「一日」となりました(創世記1章1〜5節)。ここで注目したいのは、光が闇に変わることではなく、闇に光がもたらされることをもって時が数えられているということです。神は本来、闇から光に向かう歩みをわたしたちに備えてくださっています。
聖書はまた、神の御子イエス・キリストが十字架の上で死なれた後、三日目に復活された、と証ししています。その復活の知らせは、夜明けにもたらされました。そして、復活されたイエスは、「おはよう」と述べて弟子たちに姿を現されました(マタイによる福音書28章9節)。
この復活されたイエス・キリストの姿は、死に打ち勝つ、命の力に満ちた夜明けがあることを表しています。イエス・キリストは、闇から光へ、死から命へ、悲しみから喜びへと向かう、新しい歩みをわたしたちに与えてくださるのです。
聖書には、神からいただいた、新しい命のリズムによって生きる人々の、祈りや感謝が多く収められています。
●朝、信仰者は神を仰ぎ、新しい力を受けます。
「主の慈しみは決して絶えない。主の憐れみは決して尽きない。それは朝ごとに新たになる。」(哀歌3章22、23節)
「主よ、朝ごとに、……わたしは……あなたを仰ぎ望みます。」(詩編5編4節)
●昼、信仰者は自分の歩みを確かにしてくださる神を信頼し、一日の務めに向かいます。
「あなたの道を主にまかせよ。信頼せよ、主は計らい……あなたのための裁きを 真昼の光のように輝かせてくださる。」(詩編37編5、6節)
「昼、主は命じて慈しみをわたしに送り……」(詩編42編9節)
●夜、信仰者は、その日の歩みを神の御前に振り返り、慰めと安息を得て、新しい朝に備えます。
「……主はわたしの思いを励まし わたしの心を夜ごと諭してくださいます。わたしの心は喜び、魂は躍ります。からだは安心して憩います。」(詩編16編7、9節)
「……泣きながら夜を過ごす人にも 喜びの歌と共に朝を迎えさせてくださる。」(詩編30編6節)
小隊(教会にあたる)では、毎週日曜日の聖別会(礼拝)を中心として、いろいろな機会に様々な人々が集っています。そこでは皆が、「新しい日」の始まりを神からの贈りものとして受け取り、共に歩んでいます。どうぞ小隊にお出かけください。ご一緒に新しい出発をいたしましょう。
(救世軍士官〔伝道者〕)
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