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ネパールで70万世帯が被災し、8500人以上が死傷したマグニチュード7.8の震災から6ヶ月が経過しました。救世軍国際緊急支援チームはネパールでの活動を終了し、「復興」の働きは、新たな地域開発プロジェクトを行う救世軍のチームに引き継がれました。
9つのプロジェクトはすでに完了ないし終了し、7つのプロジェクトも間もなく終了します。緊急支援チームの最後の要員は11月5日にカトマンドゥを離れる予定です。同時に、新しい特別任務を帯びたチームが到着し、現地の救世軍の指導者や戦友と協力して、大規模災害に対応した地域での活動を今後も継続する予定です。6つの長期支援プロジェクトがすでに準備に入っています。
救世軍は、食料・防水シート・テントを配布し、仮設の学校と家屋を設置し、避難キャンプ・地域社会・学校に汚水タンク・トイレを設置し、避難キャンプを運営し、何千もの布団や毛布を配布し、何百もの衛生用品・台所用品・衣料品・教科書を配布して来ました。その活動は独自のものもありましたが、ネパールの文化や資源に理解の深い非政府組織(NGO)と共同で行うことで、活動に大きな便宜が得られ、資金を価値に見合った仕方で用いることができました。
米国東部軍国から国際緊急支援チームに加わったメリー・ジェーン・フェランは、おもにカトマンドゥ近郊のヒンドゥー教寺院が多い古都バクタプールで、家を失った人々の避難キャンプに従事しました。彼女は「この8月に地域社会で精力的に活動して来たジャヤンドゥラという元気な青年が、千年を超える歴史を持つ古都の瓦礫の中を案内してくれました。レンガや乾燥した泥が積み上げられ、密集した住居の壁の残骸が残り、飼い主を失った犬が瓦礫の中で吼えていて、住民は誰もいませんでした。住民たちは近くのサノビヤシという所にある避難キャンプにいて、そこで救世軍が生活に必要な物資を70世帯に提供しています。わたしたちはネパールを離れる準備をしていますが、住民たちの将来はいまなお不透明です」と語っています。
近隣の避難キャンプでは、救世軍から提供された資金を用いて、住民のゴーパル・Gさんが太陽光発電パネルを設置しました。メリー・ジェーンは「わたしたちが訪ねると、彼はそれを誇らしげに見せてくれました。女性や子どもたちが真っ暗闇の中をトイレに行かなくてもよくなったのです」と語りました。
ゴーパルさんは地域社会を支援してくれたチームに「神様が遣わしてくださったみなさんのチームのおかげで、生きる希望を持つことができました」と感謝の手紙を書きました。しかし、今後も困難な生活が予想されることを彼はこう書いています。「昨日、バクタプールの市役所がトラックで飲料水を配給してくれたのですが、ガソリンが無いためトラックが動きませんでした。わたしたちは水の不足に直面しています」
メリー・ジェーンによれば、ネパールでの危機的なガソリン不足により、すべてのプロジェクトや地域社会が影響をこうむっているとのことです。「布団店は閉店し、セメント販売所も欠品し、調理所のプロパンガスもなくなり、NGOが目的地の村に行くこともできません」
新しい地域開発プロジェクトの担当者となるインド東部軍国のリチャード・ヴァンラルンハカ大尉はすでに着任し、目下の緊急の課題を知り、働きを可能な限り円滑に移行できるよう、緊急支援チームと共に活動しています。
メリー・ジェーンは最後に「もっとできることはなかったか、という心残りはありますが、国際緊急支援チームはネパールで何千もの人々の生活に変化を及ぼし、その支援を受けた多くの人々から感謝の言葉を寄せられました」と述べました。
(万国本営広報部配信 2015年10月23日)
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