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実りの秋、大地から生み出される様々な産物は、見ても話に聞いてもうれしいものです。20年前に住んでいた小隊(教会)の庭には、プラムの木が一本植えられていました。毎年たわわな実がつき、色づいていくのを楽しみにしていました。そして収穫の季節にはいつも、小隊の昼食会のデザートとしてテーブルに並びました。またこれは、近所に住む人々にとっても楽しみの一つで、周りの人をも笑顔にし、食する喜びを共に味わうことができました。
実りのあるところには人が集まってきます。収穫の時を迎え、育てた人はもちろんのこと、その実を見る人にも喜びを与えるものです。そして、その喜びは、関わりをもつ人々に連鎖し、広がっていきます。
聖書には、野菜や実のなる植物がたくさん出てきます。中でも、「ぶどう」の話は、私たちとイエス・キリストの関係をたとえています。イエス様がぶどうの木で、私たちはその木につながる枝である、と。そして、農夫である神様は、ぶどうの枝が豊かな実を結ぶことを期待しておられます。
「わたしにつながっていなさい。わたしもあなたがたにつながっている。ぶどうの枝が、木につながっていなければ、自分では実を結ぶことができないように、あなたがたも、わたしにつながっていなければ、実を結ぶことができない。わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。」(ヨハネによる福音書15章4、5節)
この実りの恵みを、私たちが歩む人生に当てはめてみてはいかがでしょうか。あなた自身は、どのような木につながっているでしょうか? それはしっかりとした木であり、あなたに豊かな実を結ばせているでしょうか? そして、その実と香りは、あなたの周りの人や、これから出会う人々にとっても喜びとなっているでしょうか?
私はこの夏、日本で約20年間、救世軍の海外士官(伝道者・宣教師)として奉仕した女性を訪ね、ノルウェーに行きました。彼女は、いつも朗らかで笑顔を絶やさず、誰とでもすぐ打ち解ける人懐こい性格の人でしたので、私はそれを国民性だと思っていました。ところが、久し振りに再会して、その人柄は、彼女がもつ特別な資質だと気づきました。電車に乗っても、バスに乗っても、フェリーに乗っても、必ずといっていいほど、出会う人から自然と話しかけられ、会話が始まりました。ノルウェーの人は話好きなのかしら、と周りを見ても、どうもそうではない様子でした。クリスチャンとして、伝道者としてにじみ出る温かさと、人を愛する眼差しが、自然と人を引き寄せていたのでした。
イエス・キリストを見上げ、罪から救われる時、人は、古いしがらみや思い煩いから解放され、新しい歩みを始めることができます。イエス様につながり、実を結ぶものと変えられるのです。さらにその実は、豊かな祝福となり、周りの人を愛し受け入れる、新しい関係という実を結んでいくのです。
今秋、救世軍では全国大会が開かれます。中でも、公開集会のタイトルは、「CONNECT〜つながる〜」です。ぶどうの木である、イエス様につながるチャンスとして、どうぞ期待してお出かけください。
(救世軍士官〔伝道者〕)
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