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8月15日(水)ペルーで大きな地震があり、甚大な被害をもたらしました。救世軍はピスコの町を中心に被災者に対する支援を行っています。救世軍万国本営サイトの記事からお伝えします。
救世軍の支援チームは、先の地震で大きな被害を受けたピスコの町で、切迫した要請に対応して助けを提供している。ペルーの消防士によると、現在の数字としては8月15日の地震で被害を受けた人は85,000人、死者は少なくとも510人、同じく負傷者1500人。ペルー議会代表者ルイス・ゴンザレス・ポサダ氏は重傷者の中からさらなる死者が500人以上加わる恐れもあると語った。INDECI(国民防衛機構)は、イカ、リマ、フニン、ワンカベリカの各地域で、倒壊した家は16,669戸にのぼると報告した。
ペルーの救世軍支援チームはリマから物資を運んでいる。リマでは市内の要所にテントを設けて、一般からの寄付を募っている。
連隊長アレクス・ネステレンコ少佐は次のように語った。
わたしたちは現在、一日に3,000人に対応しており、これまでに毛布4,000枚、マットレス600枚、水2,000トン、ポリバケツ400個、および29,867食の食事を提供しました。
40人のボランティアが交代しながら一日20時間活動しています。スピリチュアルな支援もしており、身内などを亡くした人を慰め、遺体を運ぶ手伝いもします。このような事態は彼らの生活に大きな衝撃をもたらしています。家族というものが失われてしまったからです。政府は350体の遺体を確認しましたが、未確認の遺体がどれほどの数になるのかはわかりません。1,000人以上の死者が加算されるかもしれません。行方不明者の捜索は続いています。ピスコの町の中心部を歩くと、この地震で打ちひしがれた人々の悲しみと痛みをひしひしと感じます。
8月19日(日)に行われた当局やほかの国際機関を交えた会合で、協力して支援活動にあたっている諸機関と共に、より良い協力と連携のあり方、また、人々のニーズに応える場所について検討しました。
それにしても、ピスコの町の85%は廃墟となっていることはよく考慮すべきことです。水や電気の供給の問題があります。水については容器入りの水を配ることで少し改善されていますが、水道は損壊して、汚水で上水道が汚染されています。
エマージェンシー・リリーフ・チームの医師、ハーバーグ・シグモンドが率いるリリーフ・インターナショナルからのチームが2人の外科医と共に救世軍のチームに加わって医療支援を提供することになっている。
万国本営からも2人の熟練した支援要員が現地の救世軍に助力するために向かっている。彼らは、避難所を再構築することについて現地支援チームの助けとなるであろう。
南アメリカ西部軍国の書記長官、スーザン・マクミラン大佐補は言う。
2人の士官がイカとチンカで食事および物資の配給所を仕切ると共に雑事も担当しており、また、他の2人の士官は、引き続きピスコの町でコーディネートの役目を持っています。このやり方で、わたしたちは、多くのものを失って窮状に喘いでいる人々への奉仕を充実させていきます。食料と医療についてはなおも計り知れない需要があります。INDECIによる助力のおかげで、被災者の避難所の運営においても、食料や必需品の配布についても、改善し充実させることができました。INDECIの司令官は救世軍の働きについて特に言及し、救世軍は(地震当日の)8月15日(水)の夜から木曜日早朝にかけて、最初にピスコの町に到着し被災者の求める物資を供給してくれたと言われました。
すでに世界の仲間たちから受けている惜しみない支援について、これ以上無いほど感謝しています。問題はあまりにも大きく、わたしたちがやるべきことはたくさんあります。
なお、寄付の受付は、「ラテンアメリカ災害基金」(Latin America Disaster Fund)の名で、救世軍公式サイトで承っています。
(救世軍万国本営サイト、2007年8月17日付)
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