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2009.04.08(水)

JICA 草の根技術協力事業 – 第1弾《まとめ》

パプアニューギニア国ガルフ州 地方村落自立開発支援プロジェクト

パプアニューギニア・プロジェクト、総括報告

救世軍日本軍国司令官(社会福祉法人・救世軍社会事業団理事長)
吉田眞(中将)より、ごあいさつ

現地を訪れた吉田眞司令官

救世軍は、JICA(国際協力機構)との間で、草の根技術協力事業(パートナー型)実施の契約を結び、パプアニューギニア国ガルフ州の地方村落で、コミュニティの自立開発を支援するプロジェクトを実施してまいりましたが、2009年3月、計画したすべての事業を成功裏に完了することができました。

ガルフ州の対象地域の住民たちは、このプロジェクトの実施により、長年の悲願であったきれいで安全な飲み水を手に入れることができました。またこの地域の保健衛生環境は見違えるように改善されました。また住民たちは、各種の教育訓練プログラムや作業活動に参加することを通して、自分たちのコミュニティをどのように改善し、それを維持するかを議論と実践を通して学びました。プロジェクトが終わった後も、将来にわたって自分たち自身の力で、コミュニティ開発の持続について、希望と自信を持つことができたと大変喜んでおられます。

このプロジェクトの準備段階から完成に至るまでに、JICAの方々、地元コミュニティの方々、現地の救世軍の方々、さらに日本国内および世界各国の方々にいただいたご支援・お励ましに感謝するとともに、これらすべてのわざを見守り、助けまた導いてくださった天の父なる神に感謝するものです。

救世軍は、今後とも日本国内において、また世界各地、特に途上国や災害を受けた地域などで生活に困窮を覚え、また緊急なニーズをお持ちの方々をご支援するために役立てることを願っております。今後とも、一層のご指導・ご支援をよろしくお願いいたします。

プロジェクトの概要

  • (プロジェクト実施対象)国名: パプアニューギニア国
  • プロジェクト名: ガルフ州地方村落自立開発支援プロジェクト
  • プロジェクト・ドナー: JICA (独立行政法人 国際協力機構)
  • 契約・実施団体: 社会福祉法人 救世軍社会事業団
  • 現地協力団体: 救世軍パプアニューギニア
  • 実施期間: 2006年6月〜2009年3月

プロジェクトの目標と内容

全体目標

住民が安全な飲料水と、衛生的な生活環境を得られるとともに、教育訓練と実践活動を通じて、コミュニティのキャパシティ・ビルディング(能力形成)ができ、住民自らの力で、将来にわたってコミュニティが持続的に開発される基盤を作ること。

具体的な目標

  • 安全な飲み水にアクセスできるようにする
  • 衛生環境を改善し、住民自身で衛生を管理する力をつける
  • 村で安全な出産ができる体制と母子保健のための体制をつくる
  • 水施設を維持管理する能力と体制をつくる
  • 訓練と実践活動を通し、コミュニティの自立開発能力を育てる

プロジェクトの主な内容

訓練プログラム

  • リーダーシップ訓練、各村でのコミュニティ開発委員会の立上げと運営指導
  • 水施設建設講習、施設維持管理訓練、各村での水管理委員会の立上げと運営指導、水料金徴収システム指導
  • 一般保健衛生訓練、マラリア講習、トイレ建設訓練、助産婦ボランティア養成訓練、出産センター(建設指導・運用指導)、各村での保健衛生委員会(立上げ/運営指導)

施設づくり

  • 飲み水関係:雨水タンク、井戸(手押しポンプ)、山からの導水管設置
  • 衛生関係 :トイレづくり、マラリア対策蚊帳の配布、村の出産センターづくり

プロジェクト写真集

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川 湿地帯 村の様子 住民集会 リーダーシップ訓練 保険衛生訓練 マラリア対策講習 トイレ作り指導 トイレ作り指導 雨水タンク建設 雨水タンク土台作り 雨水タンク完成 井戸掘り 水が出てきた 井戸のポンプ完成 山からの導水管設置 導水管の設置 水道用タンクの完成 助産婦ボランティアの養成 修了証書授与 修了者たち 村の出産センター 村の出産センター完成 現地を訪れた吉田眞司令官

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