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太平洋の島国パプアニューギニアでは、人口の8割以上が地方部で生活していますが、村の衛生環境は厳しく、保健医療などの基本的な行政サービスも行き届いていません。
救世軍は、前回のJICAとのパプアニューギニア国ガルフ州における村落開発プロジェクトに引き続き、2009年より同国東セピック州での健康改善プロジェクトを進めてまいりましたが、このプロジェクトも2012年3月に完了いたします。
「きれいで安全な飲み水の供給」と「保健衛生環境の改善」をめざして、今回の対象地域となった東セピック州サラングアンドゥ村周辺の地域でこのプロジェクトを進めてきました。
まずトレーニングの中で雨水タンクやトイレの作り方を伝え、プロジェクト終了後も自分たちで維持・管理していけるように、村人たちが主体となって建設をおこないました。
また安全なお産や母子保健管理を実現するためのヘルス・ボランティアの育成、感染症予防のための全戸へのマラリア防止の蚊帳配布、その他保健衛生教育・訓練などをおこないました。村の衛生環境は大幅に改善され、人々の衛生意識も向上しました。
住民が主体的に村の抱える課題の解決に取り組むなかで、将来にわたり自分たちの手で持続的な開発を進めていくための体制が築かれており、皆で村をより良くしようという意識が生まれ、自治組織もできました。
JICAの方々と日本・地元の救世軍の協力のもと、村人が主体となってすべての活動が無事に進められました。多くの方々の祈りやご支援があったことを感謝し、ここに報告いたします。
「JICA地球ひろば」(ひろばニュース)に、JICAと救世軍による草の根技術協力事業に従事した救世軍スタッフのインタビューが掲載されました。ぜひご覧下さい。
JICAのURLは下記のとおりです。
http://www.jica.go.jp/hiroba/information/2011/120309_02.html
プロジェクト・ドナー:
JICA (独立行政法人 国際協力機構)
国名:
パプアニューギニア国
プロジェクト名:
東セピック州における村人による健康改善プロジェクト~女性と子どもの生命と健康を自分たちの手で守ろう~
契約・実施団体:
救世軍(社会福祉法人 救世軍社会事業団)
現地協力団体:
救世軍パプアニューギニア
実施期間:
2009年11月〜2012年3月
全体目標
安全な水供給と衛生環境の改善、マラリア対策、安全な出産体制の確立を通して女性・子どもを始めとした対象地域住民の健康状態を改善すること、そしてこれらの活動を住民が主体的に行うことで、将来にわたり自力で持続的開発を進めていけるような体制をつくること。
具体的な目標
訓練プログラム
施設づくり
水供給施設関係:
衛生関係:
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