JICA 草の根技術協力事業 – 2

パプアニューギニア国ガルフ州 地方村落自立開発支援プロジェクト

JICAプロジェクトは、大分作業準備が進んできました。ケレマの海岸近くで借りた事務所にもポートモレスビーから舟で送られた新しい机や椅子がようやく入り、ここで打合せや、電話やインターネットができる作業環境がやっと出来上がりました。

当初の計画でプロジェクトの対象になっていなかった近隣の村からもぜひプロジェクトに参加させてほしいとの強い要望が続いたので、JICAの承認もいただき、合計9つの村で、井戸掘削、水タンクの設置、保健センターの設置、や各種の訓練ワークショップを行うことになりました。

先週月曜日、10月2日から、最初のワークショップが開始されました。コミュニティ・リーダーシップ・トレーニングというものです。ポートモレスビーの社会部から、講師としてタハさんという専門のトレーナーに来てもらいました。

これは各村からコミュニティ・リーダー（村長さん）はじめ数人ずつのリーダーに集まってもらい、1週間かけて、村では現在どういう問題があるか、今後どんな改善・開発が必要か、目標や改善方法をどう決めるか、 一般住民の意見をどうやって反映させるか、リーダーには何が求められるか、などにつき概論の説明の後、小グループに分かれて、議論を行い、その結果を皆の前で発表して、さらに意見交換をする中で、 村のリーダーとしての見識と実務能力を高めていくものです。対象の村々を3つの地区に分け、各々でワークショップを11月はじめまで行います。

11月から来年にかけて、保健衛生教育のためのトレーニングや、井戸やタンクの維持管理のためのトレーニングなど、いろいろなプログラムが準備されています。

（救世軍本営：社会福祉部軍属　那倉基夫　報）