お知らせ

NEWS
お知らせ
2019.11.08(金)

救世軍大将がローマ教皇に面会

© Libreria Editrice Vatican

本日、ブライアン・ペドル大将とロザリー・ペドル中将は、ローマ教皇フランシスコ聖下との会談のためバチカンを訪問しました。

随行した代表団には、救世軍万国本営エキュメニカル担当エリザベス・マティアー中将、救世軍イタリア・ギリシャ軍国司令官マッシモ・トゥルシ大佐補、大将秘書官デイビッド・ウィリアムソン少佐が含まれ、キリスト教一致推進評議会のコッホ枢機卿、ファレル司教、アヴェリーノ・ゴンザレス神父と面会しました。

和やかで率直な意見交換の中で、今後も対話を継続していく可能性について話し合われ、ペドル大将は、救世軍とローマ・カトリック教会が貧困層や社会的弱者への使命において共通の課題を抱えていることを強調しました。会談では、効果的なミッションや伝道活動、そして苦しむ人々への奉仕に焦点が当てられました。

有意義な交流の後、代表団は教皇図書館でフランシスコ教皇と面会する機会を得ました。ペドル大将は教皇と個人的に会話した後、救世軍の代表者として教皇に紹介されました。ペドル大将がメッセージを伝え、教皇が応答され、その後、大将は教皇と共に祈りを捧げました。

また、今回の訪問中、救世軍代表団はシスティーナ礼拝堂とサン・ピエトロ大聖堂への特別な入場を許可されました。

この歴史的な訪問を契機として、今後も一連の会合を重ね、共通の関心と奉仕の分野で関係と協力をさらに強化していく予定です。


教皇のご挨拶

ペドル大将と親愛なる兄弟姉妹の皆さん

このたび、あなた方、そして救世軍のすべてのメンバーとボランティアの皆さんが、弟子としての歩みと貧しい人々への奉仕を最優先する姿勢をもって示してくださっていることに、改めて心から感謝の意を表します。その証しによって、あなた方は主の命令「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。互いに愛し合うならば、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、皆が知るようになる」(ヨハネ13章34節)に忠実に従う、福音的な愛の明確で信頼できるしるしとなっています。

これまでにも何度か申し上げてきましたが、先ほどもお話しした通り、私が幼い頃、祖母とともに救世軍の方々に出会ったことが、私にとって初めてのエキュメニズムの学びとなりました――当時私は4歳でした。彼らが最も小さき兄弟姉妹に示した謙虚な奉仕の姿は、どんな言葉よりも雄弁でした。大将、私は5年前にあなたの前任者とお会いした際に語られた「聖性は教派の境界を超える」という言葉を思い出します。優しさや連帯、癒しを伴う具体的な善行によって示される聖性は、人々の心に響き、私たちの弟子としての真実性を証しします。この基盤の上に、カトリック信者と救世軍の皆さんは、相互尊重と聖なる生き方の中で、ますます助け合い、協力していくことができるでしょう。

このような共通の証しは、イエスのたとえ話にある、女性がパン種を粉に混ぜて全体が膨らむまで待つ(ルカ13章21節参照)パン種のようなものです。困っている人々への奉仕を動機づける無償の愛は、パン種であるだけでなく、焼きたてのパンの香りのようでもあります。それは人々を惹きつけ、心を動かします。特に若い人々は、その香りを吸い込む必要があります。なぜなら、多くの場合、彼らの日常にはそれが欠けているからです。利己主義や分断が蔓延する世界において、真の自己犠牲的な愛の高貴な香りは、今まさに必要とされる解毒剤となり、私たちの存在の超越的な意味へと心を開くことができるのです。

ローマ、この教区の司教として、私は救世軍がこの都市で多くのホームレスや社会的弱者のために尽力されていることに感謝申し上げます。また、人身売買や現代の奴隷制との闘いにおける重要なご尽力も承知しております。神が皆さんの働きを祝福されますように。

改めてご訪問に感謝いたします。互いのために祈りを忘れず、奉仕と連帯の行いを通して神の愛を広めるため、ともに歩み続けましょう。

救世軍国際ニュース配信2019年11月8日付

あなたの支援で
救える人々がいます

あなたの小さな心遣いで貧困や病気に苦しんでいる人、教育を受けられない子どもたち、災害の被災者などを助けることができます。あなたの想いを彼らに届けることができます。ご支援という形で寄付に参加してみませんか。

寄付をしてみる