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(救世軍万国本営サイト2010年6月18日付)
FIFAワールドカップで世界の衆目が黒と白のサッカーボールに集まる中、南アフリカの救世軍は人身売買に反対してレッド・カードを手渡している。
ワールドカップを迎えるに当たって、救世軍は南アフリカの人々を守るためのキャンペーンを始動させた。誘拐、暴行、人身売買を含む暴力犯罪の発生率が高く、南アフリカは苦しんでいる。
「人は売買されるべきではない。人身売買を止めよう。」
というメッセージが印刷されたサッカーボール
サッカー開催中の啓発キャンペーンで主眼となるのは、救世軍特製のワールドカップ用品−飲料水ボトル、レッドカード、サッカーボール、ブブゼラ(南アフリカのサッカー試合では一般的な、大きな騒音を出すプラスチックのトランペット)−に印刷された、反人身売買のメッセージである。これらの用品には、救世軍南アフリカ軍国が人身売買の被害者のために用意した通信料金無料の電話相談が広告されている。このホットラインは、自分の居住地域で人身売買に関する懸念を持っていたり手がかりとなる情報を知っていたりする地域住民も受け付ける。
啓発キャンペーンの一方で、救世軍は、子どものための安全な居場所をワールドカップ期間中に提供して人身売買を予防しようと努力している。国際的なスポーツ・イベントで盛り上がる中、学校の冬休みの期間を通じて国内の小隊(救世軍の教会)は、安全な娯楽とサッカー試合のために無料のサッカー・クリニックと児童クラブを開いている。救世軍はサッカー・クリニックと児童クラブを通じて10,000人のこどもたちに働きかけようと計画しており、参加者の多くがかねてから進められている児童プログラムの常連の参加者となるような、触媒となることをこの働きに期待している。
ワールドカップ全期間とその後の将来において、女性及び児童のための既存の救世軍養護施設を通じての人身売買被害者への支援も、体制が整っている。
反人身売買のレッドカード「人身売買にレッドカードを!」
ゲイル・ホワイト大尉(救世軍南アフリカ軍国の児童支援担当および同国版「ときのこえ」編集者)の報告によれば、同軍国内の各小隊はこのプログラムを重要なものとして取り組んでいるという。エザクエニ小隊の楽隊は街中に繰り出してパンフレットその他の品々を配布したという。小隊所属員たちによれば、最近も2台の自動車がやって来て5人の少女を連れ去ったという。少女たちの行方は不明である。
「悲しいことですが」ホワイト大尉は続ける「人身売買はこの土地ではとても活発なのです。明るい材料としては、地域の人々が救世軍と反人身売買に関する情報の流布について、大きく心を開いていてくれることでしょう。」
国内および世界中からの人々を集めるという点で、FIFAワールドカップは、神の愛と赦しのメッセージを人々に伝える大きな好機というものも、南アフリカの救世軍にもたらしている。伝道チームは街頭で騒ぐ人々に混ざったり、サッカーファンのための広場に集まった群衆に加わったりして、個人対個人での伝道をしている。
活動を支援するために5つの国際的な伝道チームが南アフリカにある。オーストラリアから4つ、アメリカ合衆国から1 つである。南アフリカの2つのチームや大勢の救世軍士官、士官候補生たちも救世軍のサッカーキャンプや児童クラブでの指導に注力し、街頭での伝道にも参加している。ワールドカップによってもたらされた活動機会を捉えるべく全員が専心している。
全地球が熱狂する時であるが、ゴールに突き刺さるボールに世界が注目する一方で、救世軍はその究極のゴールを見失うことは無い。
ルース・シルベスター 報
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