〈英国〉「Others」～希望の貿易～ 25周年記念展示会

　救世軍には、フェアトレード（先進国と開発途上国の経済的格差を解消する公正な貿易）の独自ブランド「Others」（アザーズ）があり、ハンドメイドの衣類、アクセサリー、キッチン用品、家庭用品などを扱っています。「Others」製品の生産者たちは、多くが貧困や人身取引の危険がある環境に生きる人たちで、「Others」はそれらの社会的不公正と戦い、弱い立場にある人々が希望と自立と尊厳を得るために活動を続けています。バングラデシュとケニアで、現在、800人以上の職人が生産者として携わっています。
　1997年にバングラデシュで取り組みが始まり、今年で25周年を迎えたことを記念して、4月にロンドンの救世軍万国本営（国際本部）で展示会が開かれました。職人たちが作る美しい製品と、彼らの人生のストーリーが紹介されました。ケニア出身のマグダリーンはこう語っています。「私は『Others』の女性たちからたくさんの手工芸の技術を教わりました。作った製品を販売し、子どもたちを学校に通わせることができるようになりました。シングルマザーであり祖母でもある私にとって、大きな力になりました。グループのおかげで目的意識が芽生え、自分の居場所があると感じるようになりました。経済的な面だけでなく、精神的にも私の生活は向上しています。」
　「Others」の使命は、分け隔てなくすべての人をケアし尊重すること、働く人が公正な報酬と支援を受けて、搾取から解放されること、健康で安全な、自立した生活の質を向上させること、収益の還元によってより多くの雇用機会を創出すること、です。これらは、国連の「持続可能な開発目標（SDGs）」のうち、「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」「すべての人に健康と福祉を」「質の高い教育をみんなに」「ジェンダー平等を実現しよう」「働きがいも経済成長も」「人や国の不平等をなくそう」の7つの目標に合致しています。
　職人たちの手仕事による製品を日本でも購入することができます。お問い合わせ、カタログ希望等は、救世軍本営出版供給部までどうぞ。
　メールアドレス jpn.trade@jpn.salvationarmy.org