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去る5月27日5時54分(日本時間7時54分)、マグニチュード6. 3の地震がジャワ島中部を襲い、6月6日現在、死者約5800人を出す被害に見舞われました。
救世軍の国際緊急災害支援部は、直ちに、20,000USドルを放出するとともに、救援チームを被災地に派遣しました。インドネシアのセマラングある救世軍病院の医師・看護師10人からなる医療チームはバントゥルで活動を始め、他の救援チームはウヮーデという村で、被災者のためにテントを設営しました。全壊した家屋も多く、余震などのために、人々は外で夜を明かさなければならない状態でした。
時間の経過と共に、被害や、負傷者の数も明らかになり、現在、救世軍の医療活動はバントゥルの近隣の村々を巡回しておこなっています。これまでに、235人が必要な手当てを受けることができました。その他の救援活動も近隣の町や村に広がり、クラーテンという村では67家族にガソリンストーブを配布し、マグウォという村では28家族にガソリンストーブと米の配給、カウンセリングや、子どものための遊戯プログラムもおこないました。
また、現地の政府機関に今後の救援活動についての希望を聞いた結果、バウラン地区で助けが必要でなくなるまで救援活動を続けることになりました。この地域では、実に98パーセントの家屋が倒壊しています。また、近くの活火山ムラピ山の噴火活動が盛んになって大噴火の恐れもあり、そうなると住民が大混乱を起こし兼ねない状況になっています。
インドネシア救世軍の”Compassion in Action”(行動する慈愛)チームはジョグジャカルタにおいて、実際的、医療的、社会的な援助を地震の被害者にしています。州の書記官バムバン氏は州政府で行われた協議会において、救世軍が提供している援助について特に謝辞を述べました。「救世軍のチームは『日が暮れるまで』友愛と喜びをもって奉仕し、地域に愛されています」と。
セマランからのチームは災害に対応した最初の人々ですが、現在はスラバヤからのチームと交代しています。ジャカルタからも30人強のグループがやって来て活動を開始、配布用の生活必需品などを持ってきています。この2チームはそれぞれ展開し、7つの地域で活動をしています。4つの村で、医療援助が提供され、救援物資、発電機、乳児用食品も配布され、発電機とテントはさらに他の3つの場所でも配布されました。初日だけで、215人の人々が医師の手当てを受け、147人が食料、発電機、テントなどを受け取りました。
ニーズは大きいのです。6000人以上の人々がこの大惨事で亡くなりました。ジョグジャカルタでの地震は、スマトラ北部のニアスを昨年襲った地震よりも多くの生命と財産を奪いました。Compassion in Actionチームはできる限りの救援をしていますが、何千人もの被災者を助けるのに充分な物資はありません。医療用品は特に緊急に求められています。
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