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「新しい万国本営の建物は、『活きている福音を表す』『神の恵みの名建築物』であり、『見る目、聴く耳をもつすべての人の心を打つ建物』です。」
ブルワー ロンドン市長は、2005年度の公認建築士同業組合による新しい都市建築賞を万国本営の建物が受賞したことを記念する、受賞銘板の除幕に先立って、このように語った。
この賞は、ロンドンの町の景観にもっとも大きな貢献をした建築物に与えられるもので、審査員たちは、建物自体とその工程に「非常に感銘を受けた」とのこと。特に、広大な旧万国本営の敷地に2つの建物を建築し、新しい万国本営に隣接する建物を不動産として貸し出すことにより、救世軍にはほとんど新築の費用が生じなかったという賢明な方法について取り上げた。
賞状には、この建物が、「セント・ポール大聖堂からミレニアム橋を通ってテイト・モダーン美術館に至る『珠玉の路』に優れた貢献をした」という旨が述べられている。
さらに加えて、「建物の正面は無表情になりがちであるが、この建物は、上の階の突き出たチャペルを支える部分が張り出した天蓋となっている入口、グラフィックデザインで演出された強固な柱を外部に見せるガラス張りの外観、そしてもっとも驚くのは、下層部にありながら外から見えるカフェといったものが正面にうまく配置されている。この明るく照らされた空間はだれに対しても開かれており、通行人を招き入れるものとなっている。これは語りかける建築である。語るだけでなく、良い意味で経済的な手法を実際に示した。これが受賞理由であり、全員一致で受賞者として選定する」とあった。
除幕式は、公認建築士同業組合の主宰者であるリチャード・サクソン氏による挨拶で始まった。彼はこの建物が「ロンドン市民を引きつける」点について、「セント・ポール大聖堂とテイト・モダーン美術館を結ぶ『標識』になっており、上部の三つの階を支えるH字枠の目立つ柱は、救世軍が象徴している『力強いキリスト教』を表している」と話した。
参謀総長のロビン・ダンスター中将は、ゲストを歓迎し、審査員のコメントにあった、この建物が「通行人を招き入れる」という言葉を取り上げて語った。その中で、新しい建物は、以前のどの建物に比べても大変異なっており、「救世軍が世界に示す使命—すべての人を受け入れ歓迎するキリストの福音を表現するもの」として、はるかに良いものになったことを述べた。また、救世軍が1881年9月8日に最初にこの場所での働きを始めたことに触れ、「しかしその歴史と伝統のためにこの一等地に留まったのではない。125年前の投資が、世界有数の拠点都市から世界規模の組織を健全に運営することを可能にした」と述べ、こうつけ加えた。「ロンドンの町は私たちを必要としている。ロンドンは私たちが宣教するキリストの福音を必要としている!」と。
式典後、ロンドン市長や多くのゲストたちは建物を見て回った。インターナショナル・チャペルはその印象的な琥珀色のガラスと共に特に注目が寄せられたが、建築士たちの見るところ、それは「構造的にも象徴的にも」万国本営の中心部であるとのことである。
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