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英国ロンドンのクラプトン小隊(教会にあたる)の救世軍士官(伝道者)カール・グレイ少佐(救世軍での階級)は、8月6日(木)、ロンドン消防隊より表彰されました。
グレイ少佐は、これまでの15年間、440件以上の火事現場で、消防活動にあたる消防士への軽食と飲み物を提供する支援をおこないながら、消防士の声に耳を傾けてきました。その現場の中には、2005年のロンドン爆破事件、2017年のグレンフェル・タワー(ロンドン西部の高層住宅棟 )火災の現場もありました。
このグレイ少佐は、4月に新型コロナウイルスに罹患。8週間の入院治療後、5週間在宅治療を受けていました。
ロンドン消防隊は、グレイ少佐の明るい笑顔と温かい飲み物、サンドイッチが、火災現場でどんなに消防士を支えていることか、と感謝を述べ、グレイ少佐の入院中には現場が寂しかったことや、グレイ少佐の回復と現場復帰を喜ぶ言葉も添えられていました。
インドネシア政府は「ゴールデン・ジェネレーション」(2030 年に人口増加が見込まれ、2045 年にはインドネシアが経済大国の一つになることを予測し定めた)を掲げて、必要な環境づくりに取り組んでいます。救世軍も、女性の働きとして、子どもたちに適切な教育や養育環境を与えられるよう、能力向上プログラムを計画しています。
また、女性の起業や小規模事業の継続のために少額融資もおこなっています。同じ地域の女性たちで定期的に情報共有する場を設け、貯蓄計画のための支援もしています。
コロナ禍においても、救世軍の運営する107 の学校は、できるだけ教育環境を維持し、子どもたちを支えています。感染の広がる地域ではリモートによる学習環境が整えられ始め、インターネット環境などが脆弱な地方では、政府がテレビを通して学ぶシステムを構築しました。また、感染の少ない僻地などでは学校が再開しています。
救世軍の施設「女性会館」を舞台に、「今」の女性の置かれている現実を描いた物語と、百年前の女性の実話が展開され、一気に読み進ませる作品です。
「寄り添う人」の存在が、逆境に生きる人々をいかに支え得るか。「これから」の女性に対する、作者の力強いメッセージも込められています。
「女性会館」は、救世軍の使命に生涯を献げた女性とその夫(共に救世軍士官)によって、街頭で生活する女性を保護するため約百年前に開設されました。激しい迫害を経へて信頼を勝ち取っていったフランスの救世軍の歴史を知るだけでなく、経済・環境・政治の状況が混迷の一途を辿っている今日への示し唆さを得られる内容です。
『彼女たちの部屋』
レティシア・コロンバニ 著
齋藤 可津子 訳
定価1,760 円(税込み)
早川書房
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