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(救世軍万国本営サイト 2008年6月19日付)
ミャンマー(旧ビルマ)の救世軍支援チームはサイクロン「ナルギス」の被災者に対して長期支援を供するプロジェクトに取り組み始めている
救世軍として支援したいと望んでいる人たちの中にティダル・ソーという人がいる。(救世軍)国際緊急サービスの要員ダマリス・フリックが出会った時、彼女は、かつては彼女の家であった残骸の中に立っていた。サイクロン「ナルギス」が彼女の村を襲ったことで、他の何千の人々と同じように彼女もすべてを失ったのだ。しかし多くの人々と彼女が違ったことは、生き残ったということであり—彼女はそのことを心の底からありがたいと感じている。また、彼女には隣人があり、その人の家は木製の土台になっているのだが、多少の傷がある以外はまだ大丈夫な状態である。この隣人がティダールと年老いた彼女の両親を家に入れてくれた。この隣人の男が言うには、隣人というものはミャンマーでは家族のように考えられているという。「困った時にお互い助け合うのは、絶対必要なことです。」
この、お互いさまという感覚は広く及んでおり、ミャンマーの一般の人々が、彼らの国の他の地域でサイクロン被害があったと聞き及ぶと直ちに衣類や毛布や食料の供出を始めた、というような感銘を受ける話もある。ある人は集められる物を集めて自動車に乗り、多大な困難にもめげずに被災地まで走り、窮乏する人々に品物を手渡したという。
ミャンマーの救世軍においても、当地担当士官ジェイムズ・アーロン少佐指揮の下、素早い行動を起こした。地区本部のスタッフは食料その他の品物を6箇所のそれぞれ隔たった場所で配布してきた。
献身的な救世軍スタッフのおかげで、それらの地域の人々と良い関係が生まれた。救世軍では食料の他、防水シート、毛布、蚊帳を供給した。防水シートを受け取った人々の中には、それを使って仮の住居を作った人もある。
切迫したニーズに対処することを続けながらも、救世軍のチームは現在、中長期的介入への可能性について調査している。ティダル・ソーの村では90件の倒壊家屋と57件の半壊家屋に対して再建プロジェクトを始めようという計画がある。救世軍が材料を供給し、また地元の建築業関係者を雇用して、その指導の下、各世帯で自分の家を建てるということになろう。当地では木材は入手容易であるから、新しい家屋では竹の柱ではなく木の柱となり、破壊された家よりは丈夫なものになるであろう。
家屋に加えて衛生関連設備の再建も行われる予定。また、きれいな水に関する支援や、健康と衛生の研修などもプランに入っている。ティダル・ソーも受益者の一人として新しい家を早いうちに持つことになる。
救世軍の支援を増強する計画が実施されている。また、救世軍の対応がまだ及んでいない地域も含めて、他の地域での長期プロジェクトをいくつか行うための初期調査も進められている。
サイクロン「ナルギス」で被災した人々のために行うことはまだ大いにある。救世軍は数か月程度の、継続支援と初期段階の復興関連業務へ向けた準備を進めている。
救世軍国際緊急サービス 報
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