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(救世軍万国本営サイト 2009年10月16日付)
フィリピンの救世軍は−同国南部における過去40年最悪の水害に対応をしているところであるが−台風「ぺペン」(17号、国際名「パーマァ」)の反転を受けて、その緊急支援計画を拡張して北部も対象に含めようとしている。
多くの地域が洪水と土砂崩れでいまも分断された状況であるが、現地の救世軍人たちは素早く対応し、食料と水の供給を行った。
台風「ペペン」は北部のルソン地方を襲い、Uターンして同地方に再度襲来、当初見込まれた以上の広い範囲に豪雨をもたらした。地方のいくつかのダムは、その構造物への損害を避けるための放流を行う必要が生じ、これは台風による洪水の水位をさらに押し上げた。国家災害調整委員会(National Disaster Coordinating Council = NDCC)による10月11日付の報告では、被災者は225万人、10万人以上が281の指定避難所に滞在しているとのこと。
9月末にマニラとその周辺地域を襲った熱帯低気圧「オンドイ」(16号、国際名「ケッツァーナ」)は410万人の被災者を出したが、それに追い討ちをかけるような被害である。2つの台風災害によって700人以上が生命を失った。
ある場所では群落全体が泥流に飲み込まれた。フィリピン軍とUSA軍の兵士たちが地元の緊急チームと連合して道路を片付け、水害で分断された各地域への交通を回復させようとしている。しかし被害の詳細を把握するのもまだ難しい状況である。
救世軍の小隊(教会)の建物も多くが浸水したが、救世軍人たちとボランティアたちは最大限可能な範囲で多くの地域への支援を行うべく格闘した。(救世軍)ルソン北部連隊の連隊長、アレクサンダー・ゲナベ少佐はこのように報告している。「小隊士官たちは、地元行政府の担当者と協調して、それぞれの地域で緊急サービスを提供すべく対応を進めた。アシンガン、ダグパン、サンタ・バーバラ、ピアスの各小隊(の救世軍人)は救助活動を行う集団に加勢し、小隊の関係者も避難場所や高い土地へ人々を運ぶ支援をした。中には自分の家を休息所として開放し、避難者に食べ物を与えた救世軍人もある。」
家が水没し屋根の上に取り残された人々もあり、それは大変厳しい状況であった。被災者を助けたり、各地の避難所を訪問したり、支援を提供したり、物資提供のチームに参加したり、給食所を運営したりと、救世軍士官とボランティアの多くが24時間連続で働いた。
水は多くの地域で退き始めたが、多くの人々が被った苦しみを和らげる仕事、破壊された生活を再建するための仕事がたくさん残されている。農作物への被害は今後の数か月に向けて大きな懸念材料となっている。
救世軍国際緊急サービスのダリル・クロウデン少佐は被害状況調査のためフィリピン北部への移動を準備している。彼は、連隊及び小隊のチームと共に、救世軍の対応を現段階から進展させる方策を練ることになる。寄付金が世界中から寄せられ、この非常な困難にあるフィリピン救世軍の活動の支えとなっている。
NDCC発表の最新の数字では、台風「ぺペン」に関して確認された死亡者数は375人、2つの台風による確認された死亡者数合計は712人となっている。
オンラインによる寄付を受け付けている。
救世軍国際緊急サービス
レールトン・ギブス少佐 報
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