2024年の予定
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地震から7カ月経った被災地の人々に対して、救世軍は現地の様々なニーズに応えて、救援活動の実施と、復興のための支援にかかわる諸交渉、手続きを進めている。
8月から陸前高田市でおこなっている、障がい福祉サービス施設『すずらんとかたつむり』へのソフトクリーム販売支援は、障がい者自身の職業訓練と共に、救援活動の届いていない場所にある仮設住宅で、陸前高田市の住民にとって世代を超えて喜ばれる嗜好品のソフトクリームを提供するという特別な意味もあった。まもなく、市内の中学校では、仮設のグランド二カ所のフェンス設置がなされる。また、仮設住宅に住む高齢者の孤立予防策なども行政と話し合いをしながら模索している。
9月上旬には、宮城県内沿岸部のいくつかの漁協やボランティアの人々に対して長靴が提供された(550足)。また、通学・通勤用自転車の追加の126台が仮設住宅に住む希望者に提供された。
宮城県女川漁港には、最初の作業船(10人乗り1.7トン)6隻の受け渡しがなされる。そのほか、規模の大きな支援として、仮設住宅での給食施設の建設、仮設住宅地での仮設店舗街の建設などのプロジェクトも、これから実施されていく予定である。これは、仮設住宅地は、買い物に不便な所にあることが多く、毎日の食料を確保することもむずかしい人々や、被災は免れたものの支援の手も届かず不便な生活を強いられている住民のニーズに応えるものである。
これらの支援活動を支える多額の寄付金は海外の救世軍から寄せられている。9月には、これら、検討中の救援・支援計画や具体的なプロジェクトの実際を視察・確認するために、万国本営とアメリカ救世軍ワールド・サービス・オフィス(SAWSO)から、担当者が来日し、被災地に出向いた。
11月に入り、被災地は、朝晩が寒くなり、防寒対策が急がれている。救世軍の救援・復興支援活動も、現地のニーズを調査しつつ、進められている。
女川漁港(宮城県)に提供される作業船は南三陸町で、内部の設備を取り付ける作業がおこなわれている。11月中には、6隻の最初の受け渡しがなされる予定である。
日が沈むのがすっかり早くなった陸前高田市(岩手県)では、市内の小学生1,044人に、発電式の懐中電灯が贈られる。これは、通学路のある町中が、まだ灯あかりの付いている建物が少なく、また仮設住宅も町から離れている場所に多くあることから、子どもたちの通学を安全に守るためであるまた、陸前高田市の障がい福祉サービス施設に対する具体的な支援や、北海道からの救援チームによる給食活動も引き続きおこなわれている。
仙台市(宮城県)の民間借り上げ住宅に居住している被災者に、布団のセット(合わせ毛布付)が2,000セット提供される。
また、現在、宮城県庁では、災害救助法の対象にならない、民間借り上げ住宅に居住している26,000世帯に対する越冬対策を検討中である。いくつかの支援団体に対しても暖房器具などの寒さ対策の支援の要請を出している。救世軍もその要請に対して、これからできる規模での支援の可能性を探っている。これらの支援には、香港など、海外から寄せられている献金が用いられる。
10月終わりに、香港より、ロータスツアーズ一行(30人)が救世軍本営を訪問。被災された人々へ贈ってほしい、とメッセージカード付きの手編みマフラーが贈呈されたこれは、女川漁港の皆さんに贈られることになっており、寒さの増す被災地への心のこもった暖かい贈り物になるであろう。
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お問い合わせは 救世軍本営伝道事業部まで
TEL 03‐3237‐0881
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