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ときのこえ
2025.02.01(土)

ときのこえ2025年1月号

新年の抱負は何ですか?

 スティーブン・モーリス


 新年は抱負についてよく尋ね合います。新しい年を新しい気持ちで始めるため、ジムに通うことやダイエットについて話す人も多いでしょう。世界的に見ると、ジム会員の約12パーセントが1月に入会し、その半数は六カ月以内にやめ、約14パーセントは2月1日までに通うのをやめるそうです。

 私も長年、自分なりの抱負を立ててきましたが、一月中旬にはうまくいっていないことに気づき、断念してしまうことがありました。歴史や聖書は、新年の抱負についてどう語っているでしょう?

 新年の抱負の習慣は、約四千年前に古代バビロニアで始まりました。当時の新年のお祝いは3月中旬で、作物の植え付けと共におこなわれ、豊作を神々に祈願していました。ユリウス・カエサルがローマ暦を1月1日始まりに変更した時、新年を祝う伝統が1月に移りました。

 初期のクリスチャンたちは、新年を反省と変化の機会として用いていました。キリスト教会では、大晦日の午後11時から特別な祈りの集会をおこなうところがあります。過去一年、神が誠実と善意をもって祝福してくださったことを振り返り、新年に神の祝福を求めるのです。そのためには、神の御言葉である聖書を読み、そこに記されている約束を心にとめることが必要です。
 
 2025年は、新年の抱負を少し違った角度から考えてみたらどうでしょう。聖書を読み、新年に何を求めるべきかを考え、祈るのです。聖書の中で、神の誠実さを約束している次のような箇所を読むことが大きな助けになります。

わたしは、あなたたちのために立てた計画をよく心に留めている、と主は言われる。
それは平和の計画であって、災いの計画ではない。将来と希望を与えるものである。
エレミヤ書29章11節

主の慈しみは決して絶えない。主の憐れみは決して尽きない。それは朝ごとに新たになる。
哀歌3章22、23節

どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、
求めているものを神に打ち明けなさい。
フィリピの信徒への手紙4章6節

初めからのことを思い出すな。昔のことを思いめぐらすな。見よ、新しいことをわたしは行う。
今や、それは芽生えている。
イザヤ書43章18、19節

キリストと結ばれる人はだれでも、新しく創造された者なのです。
古いものは過ぎ去り、新しいものが生じた。
コリントの信徒への手紙二 5章17節

心を尽くして主に信頼し、自分の分別には頼らず 常に主を覚えてあなたの道を歩け。
そうすれば 主はあなたの道筋をまっすぐにしてくださる。
箴言3章5、6節

 2025年を迎え、今年は自分の力や意志だけで抱負を守ろうとしないでください。変わることなく常に一貫している神の誠実さに頼りましょう。

 新年に、神の約束に焦点を当て、すべてのことに神を認め、神の力によって努めるようにしましょう。私たちがどんな状況にあっても、神は一年を通して共にいると約束しておられます。

 神の約束は真実で確かです。そうすれば挫折感を味わうことなく、神の変わらない誠実さに励まされ、勇気を得ることができるでしょう。

 新年おめでとうございます!

(救世軍士官〔伝道者〕)

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