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昨年の大晦日の夜に、年越しそばを仮設住宅に届けている中学生の姿を、写真で見せてもらいました。早朝6時に東京を出発し、岩手県大船渡市での給食支援に向かった救世軍継続支援チームに、4人の中学生が参加したのです。仮設住宅を1軒、1軒回って年越しそばを届けている姿に、主イエスの優しさが感じられました。
聖書にも、彼らと、ちょうど同年代の少年イエスのことが記されています。
過越祭を守るため、マリアとヨセフは、12歳のイエスを伴い、エルサレムの神殿に上りました。そして神殿における祭を終えて帰路に着いた時、両親は途中でイエスがいないことに気づき、エルサレムに引き返します。消息不明となってから3日後、両親の心配をよそに、少年イエスは神殿の境内で学者たちの真ん中に座り、彼らの話を聞いたり、質問したりしていました。イエスを発見した母マリアは、「なぜこんなことをしてくれたのです。御覧なさい。お父さんもわたしも心配して捜していたのです」とたしなめます。ところがイエスは、「どうしてわたしを捜したのですか。わたしが自分の父の家にいるのは当たり前だということを、知らなかったのですか」と言葉を返します。
これは、イエスご自身が、神の子としてこの世においでになったことを自覚し、神を礼拝するために人々が集ってくる神殿こそ、当然自分がいるべき場所である、という意味で言われたのでしょう。
聖書は、この頃のイエスを「イエスは知恵が増し、背丈も伸び、神と人とに愛された」と記しています。
人の成長は、その人がどのような環境におかれるかによって左右されると言ってよいでしょう。今日特に、心の教育の必要が求められています。
我家の子どもたちは、すでに成人し、それぞれ家庭をもつ身となりましたが、誕生から成人するまで、救世軍という教会に属する信徒の群れ―神様につながる大きな家族の中で成長させていただきました。多くの人々の祈りに支えられて成長し、救世軍がおこなう様々な奉仕にも参加するようになりました。特に、街頭生活者に対する給食支援は、我が家の年中行事になり、冬場になると家族総出で奉仕に加わりました。また、2000年の北海道の有珠山噴火の時には、長男が高校の春休み中で、救援チーム募集に応じて、同級生と共に雪の残る北海道にフェリーで渡り、被災者支援を体験しました。その息子は、大学卒業後、数年にわたり、パプアニューギニアで未開の地の開発事業に携わり、結婚後も夫婦で数年働きました。
今日、将来に希望を見いだせない青年たちがいるということを聞くと、とても残念に思います。人は、他の人のために思いを篤くする時、人の想像を超えた大きな力を発揮するものです。
「心は神に 手は人に」は、全世界の救世軍のモットーです。最初に記した中学生たちも、日曜学校で聖書を学び、青少年部の様々な活動にも参加する中で、社会鍋募金に立ち、街頭給食にも参加してくれています。彼らもまた、他の人のための活動に参加することで、イエスの教えを、そしてその実践の大切さを身につけていくことでしょう。
今年、救世軍では「青年の年」と定められました。青少年の健全な成長を願い、青少年に対する活動に力を尽くし、将来に希望をもつ青少年を育てていきたいと心から願うものです。
(救世軍士官〔伝道者〕)
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