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「夏が来れば思い出す〜」という歌がありますが、私は夏生まれなので、夏が来ると「ひとつ年を重ねるのだなあ」と思います。
人生は、色々なことがマイナスされていくもの、引き算だ、との捉とらえ方がありますが、私はずっと以前から、年齢は重ねていくものだと感じていました。たとえマイナスと思えることも、年を重ね、時が経てば、すべて意味のあることと思える経験を私自身がしているからです。〈私の目には無駄と思えたことも、神様のご計画なのだろう〉と。とはいえ、何が起こるのか、予測できないのが人生です。
精神療法を中心とする内科医であったポール・トゥルニエは、著書『人生の四季』で、人間の生涯は絶え間ない発展途上にあること、そして人生には誰しも必ず経なければならない時期があって、そのそれぞれの時期ごとに神様の計画が定められていること、を記しています。これは聖書の真理に重なる言葉です。
「何事にも時があり 天の下の出来事にはすべて定められた時がある。……神はすべてを時宜にかなうように造り、また、永遠を思う心を人に与えられる。それでもなお、神のなさる業を始めから終りまで見み 極きわめることは許されていない。」
(コヘレトの言葉3章1、11節)
六年前、私は突然、日本人には珍しい皮膚がん、中でもまれな、悪性度の高い進行性細胞がんの告知を受けました。その時、それらの告知を大きな驚きもなく、冷静に受け止めることができました。それは、目に見えないけれども大きな神様の存在と力に支えられていること、声としては聞こえないけれども周りの人々に祈られていることを知っていたからです。
病気についての情報を得、手術と、最善の治療を通して、多くを学ぶ貴重な時間をいただきました。〈すべてが神様のご計画ならこの病もきっと意味のあること。私がこの世に、まだ必要と神様が思われるのなら、生かしてくださる〉と信じていました。もちろん、病気のことを知るほど、〈死が近いのか〉と覚悟もし、人間の肉体が弱いことを十分に理解しました。けれども、神様は、この世に生き続けることを得させてくださり、今は元気に過ごしています。病気の告知から、現在までのこれらの経験に、神様は不思議な御み 業わざ、奇跡を見せてくださったのでした。
神様と出会い、イエス・キリストの愛と救いを知るなら、人生のあらゆる状況の中にも希望を見いだし、心に平安をいただくことができます。ぜひ、救い主イエス様を信じてください。そのために、どうぞお近くの救世軍・教会をお訪ねください。
『救世軍歌集』にある神様の愛を歌った歌をご紹介いたします。
ⓒ救世軍歌集15番
一、神のこころの奥底に
きざまれたあなたの名を
たとえ消そうと試こころみても
なお深くきざまれる(おりかえし)
神はあなたを心にとめ
その名を覚えている
神をうらぎるその時にも
なお神は愛される二、希望も明るい未来も
考えられない時に
悔いるあなたを迎え入れて
心をあらたにする
神様はあなたのことをすべて知っておられます。神様はあなたを心から深く愛しています。あなたが、神様の愛を受け取ることができますよう、お祈りいたします。
(救世軍士官〔伝道者〕)
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