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年金や保険、電気器具や自動車のリコールの通知などが「重要なお知らせ」と書かれて手元に届くことがあります。そこには、わたしたちの生活や生命に直結した「情報」が書かれています。それは、「読むべき情報」であり、その「指示に従って」手続きすることが大切です。
この『ときのこえ』は、日本における創刊以来120年、「重要なお知らせ」を伝え続けています。
重要なお知らせ 1
聖書は、神様の存在をわかりやすく伝えています。神様は、わたしたちの造り主、すべてのものの造り主、愛と清さに満ちたお方です。聖書は、神様はご自身に「似た者」として人を創造された、と記しています。わたしたちは神様の大切な作品です。
重要なお知らせ 2
人は、生きている間に憎しみ、妬み、争い、非情、残虐な事件、格差や競争、不慮の出来事など、辛つらい現実に出合います。また、わたしたち自身が大きな過ちや挫折、疲れを経験することもあります。人は「神様の大切な作品」なのに、なぜなのでしょう。
聖書は、悲しみや痛み、苦しみについて、多くの人や事例を通して教えています。それらは、人類への重大な「インシデント(危機を引き起こす状況)」情報です。
聖書は、その根底にあるものを「罪」(原語「的はずれ」の意)と呼び、わたしたちに、人間の思考や行動パターンが、本来あるべきところから「はずれ」ていることを示します。そして、そこから解放され、「救われる恵み」を教えているのです。
「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。」(マタイによる福音書11章28節)
重要なお知らせ 3
キリスト教のシンボルとなっている「十字架」は、神の子イエス・キリストが罪人として磔にされたことを表象しています。イエス様は死の直前に「成し遂げられた」(ヨハネによる福音書19章30節)と言われました。この言葉は「完済した」とも訳せます。「罪」を、「支払い不可能な負債」にたとえるなら、イエス様の十字架における死は、イエス様の命を引き換えにわたしたちの負債を免除する「贖い」です。そこには、「痛みと悲しみを共にする愛」があり、「救い」があります。
「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。」(ヨハネによる福音書3章16、17節)
終わりに
以上、三つの「重要なお知らせ」を心に留めてください。詳しくは、聖書をよくお読みください。また、ぜひお近くの教会、救世軍にお問い合わせください。
「指示に従って」手続きすることは決して難むずかしくありません。「イエス様は、わたしの救い主です」と信じるだけです。
神様はあなたを愛し、招いておられます。なぜなら、あなたは、神様の大切な作品であり、神様の御子イエス・キリストの命を差し出しても救う価値があるからです。
(救世軍士官〔伝道者〕)
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