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「行って、その国民を愛せよ。……行って戦い、苦しみ、忍び、また、たびたび涙を流さねばならない、しかも、直ちに涙をぬぐって人々の中に出て行かねばならない。」
救世軍の創立者ウイリアム・ブースは、日本に派遣される士官(伝道者)たちのロンドンでの送別会で、こう言いました。
「行って、その国民を愛せよ」の言葉どおり、彼らは日本人を愛し、日本人に同化し、魂の救いと社会奉仕の働きに献身しました。彼らの働きから始まった日本における救世軍は、今年開設百二十周年を迎えています。
一八九五(明治28)年九月二十二日、東京の基督教青年会館で、救世軍の開戦を告げる集会が開かれました。初代司令官であったエドワード・ライト大佐は、次のように言いました。
「わたしたちはこれより日本人の家に住み、日本人の衣服を着、日本人の食物を食べ、全く日本人同様になって、この国のために主の救いを宣べ伝え、大いに尽力いたします。わたしたちは特に、貧しい人々のために尽力したいと思っています。」
その集会の様子は、「……用いた楽器は、バイオリン、コルネットというラッパ及び手風琴(コンサチーナ)で、メロディーはすべて快活、勇壮で楽しいもの……」と伝えられています。
そうです! 救世軍は、富める人にも貧しい人にも分け隔てなく仕え、困難、試練の中でも、喜びの歌を歌いつつ前進する、神の軍隊なのです。
私は、救世軍で信仰をもって間もない頃、青年を対象とした救世軍のセミナーに参加しました。ある集会の中で、海外から日本に派遣されている士官(伝道者)夫妻が、二重唱をしました。彼らが、「ジョイ! ジョイ! ジョイ!……」と力強く歌い始めた時、私の心に明るい喜び(Joy)が湧き上がってきました。「喜び満ちあふるる救世軍」という題のその歌を通して、神を信じる人に与えられる喜びの世界が高らかに歌い上げられていたからです。
聖書には、次のような歌があります。
「主をたたえよ。嘆き祈るわたしの声を聞いてくださいました。主はわたしの力、わたしの盾 わたしの心は主に依り頼みます。主の助けを得てわたしの心は喜び躍ります。歌をささげて感謝いたします。」(詩編28編6、7節)
ここには、神を信じ、その福音に与った人の告白があります。
「心は神に 手は人に」(Heart to God Hand to Man)をモットーとして進められてきた、百二十年に及ぶ日本における救世軍の歴史は、嘆きの心が喜びの心に変えられた多くの人々の歴史とも言えるでしょう。
使徒パウロもこう言っています。
「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい、どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです。」(テサロニケの信徒への手紙一5章16〜18節)
キリストを知り、キリストの愛に触れる時、あなたも、きっと、喜び、祈り、感謝する人生に導かれていくことでしょう。
救世軍の働きを進めるために、今年も感謝祭募金をおこなっています、皆様のご協力を心からお願い申し上げます。
(救世軍士官〔伝道者〕・司令官)
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