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もう一歩も前に進むことができないと思う経験を誰しも一度は味わいます。けれども、あきらめてしまう前に、神は苦難を乗り越える力をあなたに与えようとされている、ということをぜひ知っていただきたいのです。神は、あなたの人生を造りかえる力の源です。
ヨープ・ズートメルクはオランダ生まれの自転車競技の選手です。彼は、一九八〇年に優勝するまで、試合に十六回出場し、そのうち二位を五回経験しました。なんという忍耐力でしょう。多くの成功者の成功の秘訣は、決してあきらめないことです。
使徒パウロは、迫害と苦難を耐え、彼の後輩テモテにも、現実を見さだめて失望に立ち向かうなら、希望をもち続けることができる、と励ましました。パウロは人生の最後に、テモテにこう書き送りました。
「わたしは、戦いを立派に戦い抜き、決められた道を走りとおし、信仰を守り抜きました。」(テモテへの手紙二4章7節)
わたしたちも、与えられた自分の人生における戦いを戦い抜く時、神から勝利の王冠をいただくことができるのです。
信仰は、自分自身の弱さを神の力へと結びます。パウロは、アンティオキア、イコニオン、リストラ、と各地で激しい迫害を経験しました。アンティオキアでは、宗教指導者からの強硬な反対に遭い、イコニオンでは、異邦人とユダヤ人が、彼らの指導者と共謀して彼を殺そうとしました。リストラでは石で打たれ、死ぬ寸前にまで至ったのです。けれども、テモテへの最後の手紙の中で、パウロはこれらの三つの都市を、自分自身の忍耐の例として記しています。そうして彼は、これらの苦難と苦痛の中に表された神の真実さを、テモテに思い起こさせました。
あなたの行く手に大きな山があったとしたら、あなたはどうするでしょうか?
ダシュラト・マーンジーは、インドの小さな村で一生を過ごした男性です。彼は、病気になった妻が、治療に向かう山越えの途上で息絶えたことがきっかけで、二十二年かけ、たった一人で、ハンマーとのみを使って地元の山を貫く道を造りました。その結果、それまでの五十五キロの道が、ほんの十五キロに短縮されたのでした。彼は、「私が山を打ち砕き始めたとき、人々は、私がおかしくなったと言いましたが、かえってそれが私の決意を固めました」と言っています。
聖書には、イスラエルの民が捕囚から帰還した時、イスラエルの指導者の目には破壊された神殿を再建することは不可能に見えたことが記されています。民は彼の心を挫かせ、再建に反対しました。しかし、神は預言者ゼカリヤを指導者に送り、武力にも権力にもよらず、ただ神によってできることを思い出させました(ゼカリヤ書4章6節)。指導者は、神が神殿を建て直し、共同体の回復という難題のの山を平らにしてしてくださると信じました(同7節)。
わたしたちは、目の前の山にどう対処しますか? その時、自分の力に頼るか、神の霊の力に信頼するかの二つの選択肢があるでしょう。神の力を信じるなら、神は山を打ち砕く力、もしくは、山を乗り越えさせる力と持久力を与えます。
人間の力だけでは達成できないことも、信仰によってなすことができるのです。
励ましの祈りをお届けします。
天の父なる神様、あなたにより良く仕えるための強さと忍耐力を与えてください。物事が厳しくなろうとも落胆するのではなく、神よ、あなたに頼ることができるよう助けてください。あなたは、最良で完全な、そして喜びをもたらすあなたの働きを、私になさせることのおできになる力ある神だからです。
イエス・キリストの御名によってお祈りいたします。アーメン。
(救世軍士官〔伝道者〕・司令官)
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