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ときのこえ
2020.04.10(金)

ときのこえ 2020年4月号

イースター・メッセージ

いやしと回復のために 大将 ブライアン・ペドル

彼が担ったのはわたしたちの病
彼が負ったのはわたしたちの痛みであったのに
わたしたちは思っていた
神の手にかかり、打たれたから
彼は苦しんでいるのだ、と。
彼が刺し貫かれたのは
わたしたちの背きのためであり
彼が打ち砕かれたのは
わたしたちの咎のためであった。
彼の受けた懲らしめによって
わたしたちに平和が与えられ
彼の受けた傷によって、わたしたちはいやされた。
…そのわたしたちの罪をすべて
主は彼に負わせられた。(イザヤ書53章4~6節)

 

イースターのメッセージは、わたしたちが聞き、応答し、経験できる、最も深い真理であり、人生を変え、命を与えます。つまりイースターの物語 (イエスの十字架での死と三日目の復活)は、贖いによって人を回復させる神の救いの計画の集大成なのです。無条件で与えられる犠牲的愛は、神の憐れみと恵み、赦しをもたらします。それゆえ、神を信じる者たちは、畏れおののきつつ無限の喜びを体験し、新たな自由を祝い、全能者である方との新しい活気ある関係に生きるべきです。

預言者イザヤが記した言葉に、神がイエスにおいてなされたことを見ます。イエスは実に前向きに十字架に向かわれました。たとえそれが痛み、嘲笑、破壊を彼にもたらし、深い親密さで結ばれた永遠なる父からの分離を伴おうとも、否定的で壊滅的な痛みのすべてを引き受けられました。このイエスの純粋な、無条件かつ犠牲的愛の行動は、人類史上類を見ないものです。

さらに、イエスがしてくださったことを読み、考えるならば、罪からの解放と重荷の消失、自由を感じます。イエスはわたしたちの病を引き受け、悲しみを負ってくださいます。 「言は肉となって」とあるように(ヨハネによる福音書1章14節)、完全に人間であり、完全に神であるイエスは、人間のもろさ、弱さ、不完全さを理解しておられるのです。また、それ以上の意味も見逃すことはできません。

イエスは、わたしたちと同様になる以上のことをしてくださり、人間の弱さ、病、悲しみをその身に引き受けられました。もはやわたしたちは、それらを担う必要がないのです。

神がイエスによってわたしたちに提供してくださっていることをより理解させるため、聖書は、「どんなことでも、思い煩うのはやめなさい」(フィリピの信徒への手紙4章6節)、「思い煩いは、何もかも神にお任せしなさい」(ペトロの手紙一5章7節)と記しています。

再びイエスの姿を注視しましょう。彼は刺され、砕かれ、罰を受け、傷つけられました。イエスはなぜ、そのすべてを受け入れられたのでしょうか? なぜ神は、独り子であるイエスが、そのすべてを忍従することを許されたのでしょうか?

イザヤはまた、イエスの犠牲を通してわたしたちが受け取ることのできる平和といやしを明らかにしています。イエスの受けられた罰によって、わたしたちは平和を得、イエスの傷によって、わたしたちはいやしを経験します。これは、わたしたちの理解をはるかに超えていますが、イエスの受けられた激しい痛みの瞬間がわたしたちにいやしを与え、彼に加えられた破壊的な暴力がわたしたちに永遠の平和を与えます。

神の豊かさと、わたしたちが「恵み」と表現する、わたしたちに不相応な神の愛の表れには、不公正な取引と、神学的要素、犠牲的かつ契約上の深遠な要素が存在するのです。

旧約聖書に見られる「犠牲」の規定と執行は、人間の罪と不完全さを償うためのものです。十字架においてイエスは、汚れなき神の小羊として、すべての人々のため、ただ一度の究極の犠牲となって、恵みと解放という新しい摂理への道を拓いてくださいました。

わたしたちはイエスによって成し遂げられたことのすべてによって、神との平和をいただきました。これは、イエスへの信仰によって経験できる平和です。

「このように、わたしたちは信仰によって義とされたのだから、わたしたちの主イエス・キリストによって神との間に平和を得ており」(ローマの信徒への手紙5章1節)とあるように、実に単純なことであり、複雑にする必要はありません!

イースターの物語は、カルバリ(イエスが架けられ、死を遂げた十字架が立てられた丘)では終わりません。復活を祝う日曜日は、イエスの復活と新しい命を示します。

「だから、キリストと結ばれる人はだれでも、新しく創造された者なのです。古いものは過ぎ去り、新しいものが生じた」(コリントの信徒への手紙二5章17節)のです。罪に囚われていた存在、最後の敵である死、というわたしたちの古い現実は過ぎ去ったのです! イースターの日曜日、わたしたちはキリストの新しい命へと立ち上がります。新しい命、それは永遠の命であり、罪と死の力を失わせる勝利、いやし、まったく回復させる、深い平和の中にある命です
「堅固な思いを、あなたは平和に守られる あなたに信頼するゆえに、平和に。」
(イザヤ書26章3節)

今年のイースター、あなたはキリストによるいやしと回復を経験できます。これこそが、イエスが地上に来られた理由なのです。そして、神があなたに最も望んでおられることなのです。

(救世軍士官〔伝道者〕・万国総督)

 

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