2024年の予定
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2020年は、誰も経験したことのない、注意を払う必要のある、挑戦に満ちた年でした。全世界を覆うパンデミックの影響は、今もわたしたちの生活に及んでいます。
その中で、わたしたちは、人間性の最も善い部分を見ることができました。地域の人々が、弱者や、守りを必要とする人たちを、一丸となって配慮し、支援したのです。と同時に、人間性の最も悪い部分も見ることになりました。人種差別によって命を失う人が起こり、さらに多様な立場からの暴力的な抗議が引き起こされました。
イエスは、平和の君として、この混乱し、複雑で、絶えず変化し、不確実な中で困惑している世界に来られます。イエス御自身、偏見、抑圧的な政治体制、制度化された宗教や苦しみを十分に味わっておられました。ですから、イエスは2000年前に生まれた方でありつつ、神の子としての永遠の視し座ざから、現在のわたしたちにも関わる言葉を語っておられるのです。
では、イエスは平和についてどのように教えておられるでしょうか。「 山上の説教」と言われる教えで、その冒頭にこう言われました。
「平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。」(マタイによる福音書5章9節)
それから弟子たちに、御自分が弟子たちの元を離れること、その後、聖霊が到来することを約束しつつ、こう言われました。
「わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。わたしはこれを、世が与えるように与えるのではない。心を騒がせるな。おびえるな。」(ヨハネによる福音書14章27節)
風と波に向かって、「安かれ、鎮まれ」(マルコによる福音書4章39節・英語・欽定訳聖書)と言われた、イエスの言葉も記されています。またイエスは、弟子のシモンの家で御自分の足に香油を注いだ女性には、
「あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい」(ルカによる福音書7章50節)と言われました。
さらにイエスは、弟子たちに様々なことを説明した後に、「これらのことを話したのは、あなたがたがわたしによって平和を得るためである。あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている」(ヨハネによる福音書16章33節)と言われました。
平和は、イエスの地上での存在を際きわ立だたせます。天使たちがイエスの誕生の知らせを告げた時、彼らは高らかに言いました。
「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ」(ルカによる福音書2章14節)。
イエスは、(十字架刑による死の後3日目に)よみがえられ、弟子たちに姿を現して、こう言われました。
「あなたがたに平和があるように。」(ヨハネによる福音書20章21節)
熱心に神の平和を人々に与えられたイエスのように、わたしたちも人々に平和を分けていかなければなりません。しかし、もしわたしたち自身が自分の心の中に平和をもっていないならば、人々にそれを分かつことはできないでしょう。つまるところ、まずわたしたちが神と共に生き、そして、わたしたちの理解をはるかに超えた神の平和を確かにいただいている必要があるのです。そして、その平和は、わたしたちの心と思いとをキリスト・イエスによって安全に守るのです(フィリピの信徒への手紙4章7節「そうすれば、あらゆる人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう」)。
この平和の内に自らを置き、神に焦点を合わせ続けること(イザヤ書26章3節)によって、わたしたちは人生の嵐の中でも神の平和を体験し、その平和を他の人々に分かつことができます。 わたしたちが、もし平和を実現する者、平和をもたらす者、平和を造り出す者であるなら、神の本質とその御性質を他の人と共有する者となり、「神の子」と呼ばれる者となるのです。
ですから、このアドベント(イエスの誕生を待ち望む)の時、共に「平和の民」となりましょう。わたしたちの内には、すでに聖霊なる神がおられるのです。わたしたちの存在自体が様々な方々の部屋に、状況に、生活に、平和をもたらすことができるように。こうして神の言葉を共有することによって、わたしたちの語る言葉が、平和の言葉となりますように。みなさんがどこにいても、どんな状況にいても、今日、神の平安を体験することができますように。
救い主イエスと、今、出会い、個人的な関係を築くことができるよう、お祈りいたします。
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