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ときのこえ
2021.01.10(日)

ときのこえ 2021年1月号

主イエスに希望を置いて 司令官 ケネス・メイナー

新型コロナウイルス感染症の影響下に新しい年を迎えました。例年とは異なる経験をしておられる多くの方々を覚えて、お見舞い申し上げます。

昨年、わたしは様々な場面で多くの人々の心が、ものごとを嘲笑するような、冷笑的なものになったことを感じました。あえて皮肉めいた心でありたいと決意する人はほとんどいないでしょうが、批判めいた行動や、現実を素直に受け止めないような方を多く見たように思います。

冷笑的な考え方は、職場や周りの人々に悪影響を及ぼすだけでなく、結果的に、人間関係を破壊します。また、人々が経験する喪失体験を十分に悲しめなくさせる、といった影響をもたらすのではないでしょうか。

昨年、わたしたちは皆、何らかの喪失を経験しました。愛する人の死、祝いごとのキャンセル、家族や友人と離れていなくてはならない等、多くの人が心痛む失望を経験しました。

わたし自身、去年の喪失体験を振り返ったとき、悲しみの感情に心が掻き乱されて泣いてしまいました。しかし、このように喪失体験を振り返り、十分に悲しむことは、豊かな人生に欠かせないものです。

神は、わたしたち一人ひとりを、物事を深く感じることができるように創造してくださいました。心の奥深くで抱く感情は、冷笑的に封印されるべきものではなく、涙と熟考によって解放されるべきものなのです。

冷笑的になる心に有効な解毒剤は何でしょうか? それは 「希望」です! 十字架に架けられて死なれたにもかかわらず、復活されたイエス・キリストにあなたの希望を見いだすことです。そうするならば、確信と期待を抱きつつ、新しい年の一日一日を楽しみにすることができるでしょう。

今日の世界が抱える最大の課題は、希望を失った人があまりにも多いことだと長い間感じてきました。わたしたちには、多くの傷を受ける経験、問題、病気、トラブル、経済的苦痛、家族の問題、世界の問題、そして政治的懸念が数多くあります。けれども、たとえ現時点がどのような状況であっても、かならず希望があることを知っていていただきたいのです。今は希望を見たり、感じたりすることができなくても、希望は必ず存在します。

あなたは、 どのようにしてその希望を見つけることができるでしょう?

神の言葉である聖書の言葉に触れることです。聖書の言葉は、わたしたちの日常のあらゆる状況に希望をもたらします。そして、聖書の言葉を熱心に読むだけでなく、力強く、その言葉の示すとおりに生きることです。神は、わたしたちに必要なものをすでに与えてくださっている、と大胆に確信して生きるのです。

イスラエルの王ダビデは、こう書き記しています。
「わたしは信じます 命あるものの地で主の恵みを見ることを。」(詩編27編13節)

イエスが、わたしたちの罪の身代わりとして死なれた後に復活され、今もわたしたちと共にいてくださることを知るなら、「心強くいましょう、勇気と希望をもって喜びましょう!」という言葉をお互いに聞くことができます。これらは、行動を促す言葉なのです。
「強くあれ、心を確かにせよ、主に希望を置く人は皆」(詩編31編25節 英語聖書からの直訳)
と、聖書が示すことに心を集中させることは、わたしたちにとって大切です。

新年を迎えるこの時、冷笑的な考え方に囚われている人々のもとに、復活された主イエス・キリストのすばらしい福音が届けられますように、と願っています。

神があなたを豊かに祝福してくださいますように。

(救世軍士官〔伝道者〕)

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