2024年の予定
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司令官 スティーブン・モーリス
1996年にアメリカのアトランタで夏季五輪が開催された際、妻のウェンディとわたしはボランティアとして参加しました。それ以来、家族でできるだけ多くの試合中継を見るようになりました。
開会式や閉会式も良いですが、何よりも、世界最高のアスリートたちが繰り広げる熱戦に胸が躍ります。たいてい自国のチームを応援しますが、メダル獲得の可能性は低いとしても、五輪出場自体が夢の成就だというアスリートたちの裏話を聞くのも大好きです。
聖書の中で、霊的な旅路はしばしばアスリートの競技に例えられています。アスリートたちの姿勢から、わたしたちはどのようなレッスンを学ぶことができるでしょうか。今日は三つのことをお分かちします。
トレーニング:わたしたちは選手たちの情熱に感動しますが、その試合に至るまで選手たちがどれほどトレーニングを優先してきたか、想像してもしきれないでしょう。わたしたちが人間として成長するために自らを律するということには、五輪を目指す選手と同じほどの専心が必要になります。
聖書にこのようにあります。「信心のために自分を鍛えなさい。体の鍛練も多少は役に立ちますが、信心は、この世と来るべき世での命を約束するので、すべての点で益となるからです。」(テモテへの手紙一 4章7、8節)
人間としての成長には、聖書を読み、祈りの時間をもつことが有効です。この霊的訓練は、この世での困難に備えるだけでなく、永遠の命への希望をもつことにもなります。このトレーニングを優先しておこなうことをお勧めします。
チームワーク:競技に参加するのは選手だけですが、その背後にはトレーナー、コーチ、家族といったチームがいて、選手を励まし、準備を助けています。それは、わたしたちにとっても同様です。わたしたちは自分ひとりで生きるのではなく、人の集まりの中で生きるように造られています。一人ひとりが、体の各部分のように、それぞれの役割を担っているのです。「体は、一つの部分ではなく、多くの部分から成っています。」(コリントの信徒への手紙一 12章14節)
神の独り子イエス・キリストは、わたしたちがイエス・キリストを人生の主と認め、互いに助け合って生きることを望んでおられます。孤立して生きることを願ってはおられません。イエス様はわたしたちを支えてくれる人々を備えてくださり、助言や祈りを通して励ましが与えられるよう計らってくださいます。
スタミナ:五輪に出場する選手が毎回勝つことはあまりありませんが、試合に負けたとしても、自分の弱さから学び、より良くしようとする意欲につなげていきます。聖書は、「神が……お与えになる賞を得るために、目標を目指してひたすら走る」(フィリピの信徒への手紙3章14節)ように、と励ましています。
すぐに結果が期待される現代社会で、五輪選手たちはメダル獲得を信じて競技に臨みます。実際に勝者となるのはその中のわずかであり、そして五輪に連続出場ができるのはさらに少数です。しかし、わたしたちには、毎日を新しい一日としてスタートを切る祝福と、イエス様と共により良く生きる、新しい機会が与えられているのです。
コロナ禍の中での今年の東京五輪については、いろいろな意見がありますが、観戦するときにはこれらの教訓を思い出してみてください。わたしたちが神様との個人的な関係をもつなら、個人的なトレーニング、他者とのチームワーク、そして霊的なスタミナをもって、神様との関係を深めるというすばらしい賞を得ることができるのです。神様の豊かな祝福をお祈りいたします。
(救世軍士官〔伝道者〕)
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