人生とは、船旅のようなものである
出港するとき自分は、この港から出発して、彼の港に行くことを知っている
しかし、海に出ると、周りは、海しか見えない
長い旅路だ
ある時、食事がまずいと、客とシェフが言い争いになった
シェフは、あるものでメニューを組むとこういう日もあるのですと、譲らない
客は、食事しか楽しみがないと怒りだした
仲介しようとした船長まで、言い合いの渦中に飲まれ、船は、鍋底をつついたような騒ぎになった
一人の男が、この騒ぎが嫌になり、船倉の食堂からデッキに出て風に当たった
さわやかな風、広い海
男は、思い出した。自分は、あそこから出港し、彼の港に行くのだと
聖別会は、人生のオアシスだ。忙しい生活に飲まれ、周りが見えなくなったときに、新たな風を感じさせてくれる。ごちゃごちゃしたものは、リセットされ、新たに歩むのだ
by 月島小隊 阪本智之
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